きょちのヲタク生活〜ヲタ活ブログ〜

アラフォー主婦のアニメ・漫画感想ブログ。趣味はアニメと映画と漫画と猫を愛でる事!

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タコピーの原罪読破感想〜オトナの立ち位置〜

 

#オリジナル タコ◯ー - 相原龍也のイラスト - pixiv

さて、タコピー、最終話直前に間に合わせで描いたタコピーです。

 そんな事はどうでもいいですね。話題作、タコピーの原罪ですが、再び、今、一気見しました。 はい、どうにかこうにか、感想をまとめられそうです。

 最初に最終回読んだ時は、泣いてしまいました。最終話1話前では、どうしても終わらないかもしれない、まとまるのか?と心配になりました。 最終話2〜3話前はパラレルかと思ったけど、まりなちゃんが大きくなった並行世界と言うか。まりなターンでした。

 

 …と、途中から書いたらキリないので、いつもの感じで?あらすじと感想を書きます。

shonenjumpplus.com

“タコピーの原罪”のあらすじ

ハッピー星から人間をハッピーにする為にやってきたタコピー。土管で人間の捕獲におびえていたら、しずかちゃんと言う小学生の女の子がやってきた。

しずかちゃんは給食の残りのパンをあげてタコピーはしずかちゃんの笑顔をたくさん見たくなった⭐︎ だけど…チャッピーと楽しそうにしてたしずかちゃんは、翌日、チャッピーを連れてないし、しずかちゃんに何回も提案したハッピー道具をこばんでたけど珍しく貸してと言うし…。

貸したら、しずかちゃんは死んじゃった。 

タコピーは、ハッピーになる道具の1つハッピーカメラをしずかちゃんと撮っていたのをセットし、しずかちゃんと出会った時に戻って、やり直しを図ったんだ。

 タコピーは、地球の文化のしずかちゃんが通う‘学校’に何かあると思った。

しずかちゃんの学校に着いてくタコピー(他の人からはドクダミに見えるので、しずかちゃんの頭に飾ってもらった)。 しずかちゃんはどうやらまりなちゃんと仲が良くないみたい。

仲直りする為に呼び出しくらったしずかちゃんの代わりにしずかちゃんに変身して行ったッピ。

そうしたら…まりなちゃんにとても怖い事をされたッピ。

 タコピー、そうこうする内にしずかちゃんを守らねばと思って思わずまりなちゃんをヤッてしまった。

クラスメイトの東くんがしずかちゃん達を気にかけて後を付けてたら、その現場を見つけてしまい…タコピーの原罪が見つかってしまったッピな…。どうしてこんなことに〜?

“タコピーの原罪”感想ーオトナの立ち位置ー

ハッピーな終わりかたになるには

まず、読み返してみたら、仲直り出来るリボンを最初から使えば終わったかもしれないね。タコピーが1番初めにハッピーカメラを使って戻った時点で、2人を喧嘩と思うなら、2人の指にリボンを繋げばもう、解決したね。

 それをしなかったのは、結局‘タコピーが居て変えた世界’を示すためかな。

タコピーの原罪の考察

最初から読み直すまでは、Twitterで話題になって、1話からジャンププラスの漫画アプリで読んで毎週に更新と知って、考察も読んで楽しく過ごした。

 考察の中には、タコピー星には‘なんで一人で帰ってきた?’とママに問われたと思うけど、本来ならタコピーは1人で戻らないなら、考察としては、ハッピーにした人と戻り、その人がまたタコピーになる?

とか、深読みかなと思うけど、“人間はママだけで子供を作れるッピ?’と言うセリフからハッピー星人は生殖行為はあると言うか、パパママありきで子供が出来るようではあると言う事。

 あと、しずかちゃん目線だとパパは高層階に住んでて会いに行くが、パパ目線だとしずかはボロボロで東京に着いてるのがわかる。 此処で‘パパ’って言ってるけど、本当にパパか?って考察も出たな。

 あとは最終回はどうなるか。…誰も当たってはなかったと思う。

オトナの立ち位置

 私からの感想は、この漫画には、オトナはほぼモブって事。まりなママだけ記号ではなくハッキリ姿形は描かれてるけど。 いや、冒頭の先生とかまりなパパも出てるケドね。

最近の漫画の、‘大人はいても子供だけで解決する…子供のモンダイ’もある。作者はそこを意図して書いたかわからないけど。

 果たして家族も周りの大人も把握しない‘子供だけの解決’があるかと言えば、やはり幼稚園(保育園)、学校で過ごした閉鎖された空間ではあるだろう。

1つ、自分の経験上で思い出したのが、女って子供の頃から女なので、怖い。 隣のクラスの子だったか、酷い性格の子がいたらクラスメイトのヤンチャ娘が結託して仲間と親まで文句を言いに行く場面に出くわした事がある。

それだってきっと、その家の親が把握し周りの大人も把握してる。

 ただ最近の漫画ってのは、周りの大人が情けないから子供だけで解決するか、大人に意見するか。 古い漫画で言えば、‘生徒諸君’は高校生の話だけど、多分、大人も揺るがし、子供だけで解決する話しの様に思えた。

また‘コドモのおもちゃ’(通称こどちゃ)もオトナが弱かったり頼れなかったり。本当は話せば変わるけど、子供だけで解決しそうな勢いのある話しだった(実際は、大人にも頼るケド)。

 その様に、タコピーも、大人が何もしてくれない…助けてくれない前提で。表情が見えてこないよね。

 まずは1話の先生。見て見ぬフリ。糞。 次だと出てくるのはまりなママ?離婚にも応じず、お教室?的な仕事をしアルコール依存(キノコ紅茶だとクスリ系では)、ソトを知らぬ主婦で容姿も磨かずしずかママを恨んで、子供に手をあげる糞。 

しずかママは、何度もタコピーがループしててやっと出てくるが、夜のお仕事、まりなパパとの浮気?(お店の付き合いだけかも)、しずかちゃんを1人にしてお風呂にも入れないのかと言う何も娘に教えてあげない糞。

まりなパパは、まりなママに手をあげるだけの言葉も尽くせない、まりなママにも納得させられない

あと、中盤後に出てくる、しずかパパ。しずかママと別れたのか宙ぶらりんなのかなのに都内で一等地に住み子供2人こさえてチャッピーと違う犬を飼う、人間の屑。 2人の子供が居なくなって初めて育児放棄と言うか自身の大人としての屑っぷりが明るみに出たが、しずかママ1人幸せに出来なかったので屑of屑。

 …と、どうしようもない大人達だから、モブなんだろうな。頼れもしない。もう、存在も危うい大人達。

 そんな大人達の存在が居る世界の中だからこそ、子供達は被害に遭っている。其れを変えたのは、タコピーと言う存在。ドクダミ花言葉‘自己犠牲’の名の元に、そのまんま、自己犠牲を、身を挺して守ったのが2人の子供。(+1人東くん)

 もし、この子供達がクソみたいな大人のいない世界だったら、タコピーは…本当にドラえもんの様な、ただ幸せ道具で子供達を幸せにする異星人だった。

 タコピーはタイトル通り、最初は、しずか幸せルートでもまりな幸せルートでも、いづれも本人が死ぬルートになるんだ。 クソみたいな大人のせいで。 そんな世界は、この現実世界に起こらない様に祈るだけしか出来ない。

 

 

‘タコピーの原罪’最終回

 まさかね…あんな最終回になるなんて。金曜夜に更新された時点でアプリ落ちるし、暫く経ってアクセスしてもサーバー落ち。WEBで見たら、読めました。

 ‘2016年の君たちへ’…って、なんで今の年数ではないんだろう。“過去話”として、本当にあったことの様に描くのも良いね。

 タコピーが居た世界…2人が忘れても根底で覚えてる気がする。 そして、最終話の1話前、しずかちゃんはタコピーに居なくなったチャッピーの後、寂しくていたけどタコピーとたくさん一緒にいる事により、救われた。

 タコピーがどのルートの世界にいても、罪をおかしてしまうと気付いたから、タコピーはいなくなれば世界は幸せになるんだと。 

 でも、じゃあ、最終回1話前のルートしずかちゃんは、タコピーと一緒にいられて慰めになったし一時の幸せだったのにね。

 タコピーの罪は何度もやり直したからでもあると思うよ、人を自殺に追い込んだりまりなを殴った事故だけでは無く。

 この世界で何度もやり直した事も罪の様に思うけど、ではだからこそ、タコピーが居なければ、回避ルートだった。ただそれは、最初から‘居なければ’ではなく何100回も繰り返してこの星に留まった残り香的な足跡が残っている、残っていたんだ。

 タコピーの繰り返し重ねた罪もそれ以上の純粋な“幸せにしたい”と言うキモチが、2人をその世界でまた罪が繰り返されそうだったが、しずかちゃんのノートの落書きで思い出したんだ。

 そこからは、2人で何とかしてきた世界。2人の仲が良くなった事により、東くんが2人の介入は無くなったケド、しずかちゃんとまりなちゃんだけでも幸せになった。それは、タコピーのおかげ。

 困難だったろうな…2016年になるまでに。それでも、しずかママとまりな夫婦は進学し暮らせるだけの生活は一応させてきてくれたんだね。糞だった大人達の立ち位置だったが、一応、幸せルートの世界でも糞な大人のままかもしれないけど、子供の養育費は出してくれてる。

そう言う大人もそう言う子供も、この現実世界にもいそうですね。

 ただ、タコピーと言う、優しい純粋な存在は、確かに2人の世界に居た…そう言うお話しでした。

 最終回見て、心をホッコリして寝ようと思って0時更新の時に読んだけど、後を引きながら、翌朝寝不足になりましたよ。

心があったかくもあり、ただただ純粋に居たタコピーを思い、泣きました。 ありがとう、タコピー。

そして、圧倒的な描写力と世界観を作り出したタイザン5先生、ありがとうございました。

どちらかと言うと、フォローしてなかったけど、タコピーの漫画がTwitterで話題になった時にトレンドツイートより、ご本人のツイートで知ったんですよ…漫画を。

 今後も、タコピー以上の作品を楽しみにしてます。